everlasting love~幾星霜の果て
昼休みの屋上。
俺が漫画を読むかたわらで、いつも瑠衣は興味なさげにiPodをいじったり、空をぼんやりと眺めたりしていた。
今は、俺の隣に瑠衣はいない。
たった1人で弁当を食べ、寂しさを紛らわすかのように漫画を読み、たいして面白くないシーンで無理して笑う。
そんな、毎日。
そして、学校帰りに病院に立ち寄るのも日課になった。
瑠衣はいつも、瞼を固く閉じて眠りについたままだ。
それでも俺は、病室のドアを開けた瞬間に、瑠衣が「お、慶太じゃん」なんて笑ってくれることを期待してしまう。
「そういえばね、」
病院に通い続けて1ヶ月が経った頃。
瑠衣のお母さんが思い出したように話し始めた。
「瑠衣が倒れていたあの場所、近くに遺跡があったでしょう?」
「あぁ、確か、ずっと前にニュースで……」