everlasting love~幾星霜の果て
慶太を含めた俺の同級生は高校を卒業し、それぞれの道を歩き始めている。
大学や短大、専門学校に進学したり、就職したり。
本当なら俺だって今ごろは、どこかの大学に籍を置いていたかもしれない。
退院したら、また、高校3年生のやり直しだ。
1つ下の学年だったヤツらと同じ教室で授業を受けるなんて……、正直、憂鬱だった。
「瑠衣、お見舞いに来てくれたわよ」
俺の意識が戻ったことを知った人たちが、引っ切り無しに見舞いに来てくれた。
学校の先生、取り巻きの女子たち、かつてのクラスメートたち……
「瑠衣くんと一緒に卒業したかった!」
そう落胆するのは、同じ学年だった女子たちで。
「瑠衣先輩、いつから学校来るんですか!?」
嬉しそうに俺の復学を待ち望むのは、新しく同級生になる1つ下の学年の女子たちだった。