everlasting love~幾星霜の果て
取り巻きの女子たちのテンションの高さには、疲れが増すばかりで。
見舞いに来てくれてありがとう、という感謝の気持ちを持ちながらも、俺は、慶太や気の置ける元クラスメートたちがやって来るのを心待ちにしていた。
「瑠衣くんー、元気ー?」
「おっ。倉田じゃん」
2年のときに同じクラスだった倉田 美樹。
放課後になると、「一緒に帰るー?」なんて、いつも俺をからかっていたっけ。
「元気そうだねー。瑠衣くんの意識が戻って本当によかったー」
嬉しそうに笑いながら、倉田は「これ、お見舞い」とケーキショップの箱を差し出した。
「みんな、すっごい心配してたんだよ。……ね?」
言って、倉田は一緒に来た1人の女子に話を振る。