everlasting love~幾星霜の果て


「いや……、この2人、仲がいいなって思って」


「あー確かに。1年のときからずっと一緒だも……」




言いかけて、慶太はハッとしたような顔をした。




「慶太?」


「あぁ、いや……。俺さ、最近どうもボケてきたみたいで」


「はぁ?」


「守口と倉田。“たぶん”1年のときからずっと一緒だったはず」




俺と同じように、慶太の記憶も定かではない。




「あ……て言うかさ、瑠衣」




眺めていたアルバムをパタリと閉じ、慶太は改まった態度で俺に訊く。



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