everlasting love~幾星霜の果て
「あれ?」
「……どうした?」
卒業アルバムをしまいこんだ段ボール箱を覗き込んでいた慶太が突然声を上げ、中からキラリと光る物体を取り出した。
「おまえ、こんなの付けるヤツだったっけ?」
慶太が取り出したのは、青を基調とした涼しげな石がついているブレスレットだった。
「……なんだこれ? 俺、知らねぇし」
「って、おまえがここに入れたんだろ」
突っ込む慶太に、それでも「知らない」と言い張りたかったけれど。
この部屋の主でもある俺以外に、いったい誰が?
母さんがこっそり入れるにしても意味不明だし。
父さんだとしても……それはそれで気味が悪い。