everlasting love~幾星霜の果て
だけど――……
「もちろん。ピンときた相手は絶対に逃がさない」
「はあ!?」
彼女の細い腕の先に見えたモノに引かれるかのようにして、足が勝手に動いた。
俺が付けているブレスレットと同じようなデザインのものが、太陽の光に照らされてキラキラと輝いている。
「………っ!?」
突然目の前に現れた俺に気付いた彼女はひどく驚いたらしく、ビクリとからだを震わせたあと、眉間にシワを寄せ、小さく首を傾げた。
「あ、ごめん、ビックリさせて。それ……、俺のと同じだなぁーって思って」
最初にかける言葉がすぐには思いつかなくて。
とりあえず、共通点でもある自分の手首に付けたブレスレットを彼女に見せる。