everlasting love~幾星霜の果て


……あたしは、イヨとともにヒメミコ様のもとに旅立った。

天界でヒメミコ様に仕え、民たちの魂とともに過ごす日々。



“瑠衣が天寿を全うしたら、迎えに行く”



これまでの輪廻転生に比べたら、いずれ瑠衣と再会できる日なんて本当にたいした歳月ではないと思っていたのに。



いざ、瑠衣のいない世界に足を踏み入れてみれば、胸の奥をギュッとわしづかみにされたような苦しさを感じたの。





……あたりまえだったから。

あたしのいる世界に、瑠衣がいる。




そんな世界で生きてきたことが、あたしにとってはあたりまえのことだったから。




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