everlasting love~幾星霜の果て


――これが現実だ。



蜂谷には磯辺という彼氏。

俺には、不本意ながら勝手に出来た“ハーレム”。


そして、蜂谷は俺のことが“とにかく大嫌い”。



何も言えずにいる俺を残して、蜂谷は教室を飛び出して行った。



1人残った放課後の教室。

窓の外を眺めると、オレンジ色の夕日に照らされながら部活動に励む生徒の姿。

そして少し視線を上げると、そこに広がるのは平和な世界。




「………」




幾度もの輪廻転生のたびに、俺はいつも願っていた。




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