everlasting love~幾星霜の果て

沈黙は恐怖



学校の休み時間、昼休み、放課後。

自由になれる時間、蜂谷は磯辺と過ごすことが多い。



磯辺修也。

顔も普通だし、背が高いわけでもない。

成績にしろ運動神経にしろ、あいつは俺よりも遥かに下のほうにいる。




「おっ、今回もトップだな」




夏休み明けに行われた学力試験の成績結果が、職員室前の廊下に貼り出された。

各学年、上位30名までの名前とクラスがズラリと並ぶ。


毎回、満点で学年のトップに君臨しているのは俺。

入学以来、2位以下に転落したことは一度たりともない。




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