everlasting love~幾星霜の果て
――だけど、ヒメミコ様の死とともに、君との別れもやってきた。
ヒメミコ様を埋葬する際に一緒に殉葬されることになった多くの奴婢たち。
もちろん僕も、その1人だった。
地面に掘られた大きな穴に、僕たち奴婢は何の抵抗もせずにただ黙って身を落としていく。
全員が入り終えると、容赦なく上から降り注ぐのは、僕たちの息の根を止める大量の赤土。
君は主祭殿の露台から、その様子を毅然とした態度で見ていた。
ヒメミコ様の後を継いだ女王として、殉葬される奴婢を前に涙を見せることなど許されない。
だから僕も、嘆き悲しまずにまっすぐに君を見つめた。