everlasting love~幾星霜の果て


僕の願いが神に通じたのか。

それから僕たちは、定期的な周期で生まれ変わった。



いろんな国の、いろんな時代。

生まれ変わるたびに僕たちの容姿は違っていたけれど、それでも僅かながら残っていた面影と、右の手のひらにある小さなアザ。

僕も君も、それを持ったまま転生を繰り返した。




でも、皮肉なことに。

君は僕のことなど覚えていなかった。



――そう

僕だけが、君との記憶を抱えたまま生まれ変わり続けたんだ。




< 8 / 555 >

この作品をシェア

pagetop