everlasting love~幾星霜の果て
――あるとき、君は僕の親友だった。
「ティモ、おまえと同じアザ、俺にもあるぞ」
「……あぁ、そうみたいだな」
互いに“そのとき”に与えられた名で呼び合う僕たち。
男として生まれ変わっていた君は、
男言葉を使いながら興味深げに僕の手のひらのアザを眺めていた。
ふと、思ったんだ。
男同士の親友なら、友情が続く限りずっと一緒にいられるじゃないか、と。
僕は君以外の人と結婚し、君もまた同じように別の誰かと結婚した。
時折ケンカもしたけれど、僕たちの友情はずっと続き、
君が先に天国に旅立ったところで終わりを告げた。