everlasting love~幾星霜の果て
「1年……E組だったかな。転校生が来たらしいぞ」
毒を吐く俺のことなど無視する慶太に、「人の話聞けよ」と後頭部を1発殴ってやろうかと手を上げたけれど。
9月半ばにやって来た時期外れの転校生の話に、中途半端に上がった手をそっと下ろした。
「転校生? こんな時期に?」
話に食らいついた俺を見て、慶太はにやりと片方の口角を上げた。
「すっげーかわいいって噂だぞ」
「……へぇ」
「蜂谷よりかわいいかもな」
「………だからな、慶太。俺は……」