everlasting love~幾星霜の果て


慶太は俺の主張など聞く耳持たずで、1年E組の教室に向かって突き進む。




「……なぁ、瑠衣。おまえと一緒にいると、みんなの視線が痛すぎるな」




1年生のテリトリーに足を踏み入れてからずっと、俺と慶太は好奇の視線を浴びている。

男子はポカンと口を開けているし、女子にいたっては、何かを祈るように両手を胸元で組み合わせ、うっとりとした表情を浮かべている。




「なんか俺までモテてるって気がするなぁ」




鼻の下を伸ばしながら、慶太は女子限定でにこにこと愛想を振りまくのだが




「うわー、瑠衣先輩だよ」

「うっそ、あたし間近で見たし」

「つか、隣のひと邪魔ー。瑠衣先輩見えないじゃん」




ひそひそと話す女子の声を聞いて、あっというまに仏頂面になってしまった。



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