everlasting love~幾星霜の果て


「名前なんていうの?」


「……立花……律です」




少し高めの声。

声から想像する彼女は、儚げな印象だ。


……まぁ、俺には関係ないけど。




「おい瑠衣。誰のために来たと思ってんだよ」


「……は?」




彼女に興味を示すどころか、そっぽを向いている俺に、慶太は少し苛立ったような様子を見せた。




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