オルゴール
ピピピピピピ…





学校ない日ってことを忘れて目覚ましを設定してしまう。

「キョウちゃん…」







最近、キョウちゃんに会わなすぎてキョウちゃんの夢を見る。
出会った時とか記念日とか喧嘩した時とか。




「もう1年記念日か…」


携帯のカレンダーを見て思い出す。



それくらい、会ってない。



今日はバイトもないし七夏と約束もなかった。





〜〜〜♪♪♪


考えたくない名前が光る。




『もしもし…』
『元気ないな!』





コウタ君は元気に話しかけてきた。
ユズは昨日の今日でまだお酒が抜けてない。




それからしばらく話して、意外に意気投合したりして。
昨日とは違ってびっくりするくらい明るくて良い人だった。








『………今週の日曜日空いてる?』

今週の日曜日はキョウちゃんに断られた日だ。






『あの…』
『いや!ただスーツ買うのに付き合ってほしかっただけだから無理しなくていいよ?』






スーツを一緒に選ぶだけ。
コウタ君には別に興味ない。

断ったらパパが悲しむ。







『空いてますよ』











ただ、スーツを見てればいい。
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