喧嘩屋土門
喧嘩買います
懐手に顎を撫でる雲竜。
その口角が釣り上がる。
「小僧、腕が立つじゃねぇか…名は?」
「巽 土門ってんだ、おめぇにベソかかす喧嘩屋でぇ。よく覚えとけデブ」
向き直り、拳を鳴らす土門。
そんな罵声すら気にも留めず。
「腕も立つ、度胸もいい…俺の舎弟にならねぇか?」
雲竜は言い放った。
「何、やってるシノギは難しい事ぁねぇ。江渡の町を探し回って、器量のいい娘を攫ってきちゃあ、湯屋で働く湯女(ゆな)や旅籠で働く飯盛女(めしもりおんな)として働かせるだけだ」
その口角が釣り上がる。
「小僧、腕が立つじゃねぇか…名は?」
「巽 土門ってんだ、おめぇにベソかかす喧嘩屋でぇ。よく覚えとけデブ」
向き直り、拳を鳴らす土門。
そんな罵声すら気にも留めず。
「腕も立つ、度胸もいい…俺の舎弟にならねぇか?」
雲竜は言い放った。
「何、やってるシノギは難しい事ぁねぇ。江渡の町を探し回って、器量のいい娘を攫ってきちゃあ、湯屋で働く湯女(ゆな)や旅籠で働く飯盛女(めしもりおんな)として働かせるだけだ」