白い翼と…甘い香り
「明かりは
少し点けてて…
和也の顔が見えないから」
「もう寝るのに、顔見たって
しょうがねぇじゃん」
そう言って、笑う。
「いいの、だから早く
ココに来て」
「どした?」
「近くに、居たい…」
今すぐ抱き締めて…
という言葉は
口に出さなくても
通じる気がした。
ハイハイと微笑みながら
でもベットの縁まで来て
そのまま私を抱き締めた。
「近くに、居んじゃん」
「もっと…」
「いいよ」
そう言って、もっと力を込めて
抱き締めてくれる。
「和也、いい匂い…
和也の匂いがする」
「そう?
そんなに好きなら
他のはもうつけねぇよ」
「うん、ありがとう」