白い翼と…甘い香り

いつか、
こんな日が来ると

どこかで知っていて

でも
それでも

見ないふりをしてきた。



出会った日からずっと

こんな日が来るって
分かってた。



いくら私が想っても

和也が
どれだけの想いをくれても

例えその気持ちの
すべてを信じられても



未来を夢見る事が

出来なかった。




2人で過ごす「今」が
どれだけ幸せでも


2人で作る
「未来」の姿は

見えてこなかった。




私には、現実を黙って
受け入れる事しか出来なくて

逆らって
壊して

どこかへ踏み出す


そんな、勇気は
無かったんだ…


弱虫…

なのかも知れないね。



でも、ゴメンね。


私はもう

諦めてしまった。




あと少ししか

逢えないんだね…



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