白い翼と…甘い香り
「リカは、そんなセリフ
すらすら言えねぇよ。
いっつも考えながら
ちゃんと相手を想って
喋るんだ」
そんな、優しい顔は
今は、いらないから…
やめてよ…
「リカは
人を傷付けるような言葉
詰まらずに言えるような
女じゃねぇよ。
俺にどうやって言おうか
考えて来たんだろ?
わざと、言ってる。
そのくらい、分かる」
「分かってないのは
和也の方なの。
平気で主人を
裏切ってる女だよ。
誰かを傷付けるのなんか平気
自分が大事なだけ…」
「もう、いいよ。
分かったから…