白い翼と…甘い香り
それから和也は
「リカが決めた事なら
反対はしねぇよ」
と、包むような笑顔で笑った。
「今は、そうしなきゃ
ダメなんだろ?
悩んで決めたんだろ?」
「うん…」
「んじゃ、いいよ。
リカがそれしか選べねぇなら
それでいい」
「ゴメン」
「謝んなくて、いいから」
と、抱き締めた。
「けど
俺の話も聞いて…」
と、子供相手に話すように
穏やかな優しい声で
何だか私に
言い聞かせるような口調で
つぶやくように
ゆっくりと
話し始めた…