白い翼と…甘い香り
封じ込めていた想いを
呼び覚ますのは
こんなに
自分でも驚くほど
小さなモノで良かった。
パーティーを無視して
私はいま
香水を買いに行くの。
後先考えず気持ちだけで
行動するなんて
あの日、玄関で
和也に逢った時みたい。
止められない時って
あるよね?
だけど
本能で行動する瞬間って
きっと正解だよ?
正解を見つけたから
止まらなくなるんだね?
タクシーに乗って
彼が教えてくれたメモを
握り締めて
何よりもいま欲しいモノを
すぐに手に入れたいの。
今行かなきゃ
きっと後悔するんだよね?
あの時
玄関先で
アナタを「欲しい」と思った。
何だか、振り出しに
戻ったみたいだけどね
欲しいモノを
我慢したくないって
強く、思ったの。
私、もう
迷わないから…
自分の気持ち
大切にするから…
ねぇ、和也?
アナタが
欲しいよ。
もう、迷ってない
からね…
アナタの言ってた
強さ
少し、分かった気が
するんだ…