白い翼と…甘い香り

強く抱き締めながら
そんな事を言って

そのとき初めて私の名前を
呼び捨てて、呼んだ。


そんな事が
どうしてこんなに

切ないんだろう。


そんなに優しく名前を
呼ばれた事なんて、無い。




心を溶かすのは

たった一言で
良かったんだね。



誰かを好きになるのは

理屈じゃない。




この腕を
離したくないと


そう気付いた時には
手遅れなんだね。




「ねぇ、リカ…
ホントはずっと

出会いたかったんだ…」



そんな一言で

恋が、始まる。


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