白い翼と…甘い香り

ドアがスーっと開いたとき

息を切らせたように
胸で大きく呼吸して

眉間にシワを寄せた
少し苦しそうな顔の
和也が居た。


私を見て少しだけ
照れてるみたいに
目を伏せる。


今の和也の表情を
何と表現すれば
いいんだろう…?


見たことがないくらいに
慌てている気がした。


慌てて、焦って、照れて
でも、嬉しくて

和也もすごくドキドキしてる
そんな顔?


それは、本当に
これ以上大切な物はないって
思い知るくらい

愛おしくてたまらなくて
可愛いのにカッコ良くて
ドキドキさせてくれて

悔しいくらい…
世界中で1番に大好きだよって
叫びたくなるくらい

そのくらい
見たかった表情だった。




ねぇ、私

ちゃんと
帰ってきたよ…


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