白い翼と…甘い香り

恋に、落ちる…
そんなありふれた言葉

私には別世界の
少し違う所にあると思ってた。

今さら、恋をしようとか
誰かを愛そうとか

そんな気持ちは
全く持ってなくて

もちろん出会う事だって
ないと思ってた。

結婚してる私が
恋をしようなんて

望んでも叶えられない
そんな事だって思ってた。

諦めてるんじゃなくて
それは

してはいけないこと
そう考えていた。



私はこのまま
最初から間違った恋をして
間違った人を選んで
望んでない人生を送って

このまま
死んでいくのだろうと
そう思って諦めてた。


ぜんぶ
主人が悪いなんて思ってない。

あの人だって、我慢してる事が
あるのかも知れない。


だけどそれを話し合う事すら
拒絶するような態度に

私はもう
何も言えなくなって
言うことも諦めてしまって

黙って私が我慢していれば
平穏に過ぎる毎日でいいと
投げ出してしまった。


どうでもいいや…
そう思って、生きてた。

そんな自分を決して
好きだった訳じゃない。


でも、何かを変えるのは
我慢する事より大変だって

色んな事が、恐かったんだ。


臆病なだけかも知れないけど
私には

我慢する方が

楽だったんだね…


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