白い翼と…甘い香り
「当たり前じゃん
自分だけ良かったらいいとか
そんなんじゃねぇから…
裸でさぁ、こういうこと
話してんのって何か変だけど
でも、大事じゃね?
だってさぁ、ホントは
相手の顔を見てるだけで
気持ちいいんだよ?
他の男はどうか知らねぇけど
俺は、リカの
そういう顔が見たい。
心と身体って、絶対に
同時に感じるんじゃね?」
裸のままで抱き合って
和也は目を見て
そんな事を話してくれる。
少し不器用そうに
自分が思ってることを
上手く伝えるのは難しいと
そんな顔で話す。
だけど、それだけで
気持ちが伝わってくる。
「私が気持ちいいと
和也も気持ちよくなる?」
「当たり前じゃん、リカ
子供みたいなこと聞くんだな
なんか、可愛い…」
私の質問が子供みたいだと
和也はクスクスと笑った。
「でもな
ちゃんと好きだって思ったら
自分勝手な事なんて
やんねぇから。
自分だけイケたらいいとか
そういうの違うと思うんだ」
「そんなこと
言われた事ない」
「だから
男にも色々って事じゃね?」
「…和也は?」
少しだけ妖しそうな目で
ニヤリと笑った。