白い翼と…甘い香り
服を着ようとベッドを抜け出すと
なぜかココには下着しかなくて
和也は笑いながら
「リビングで脱いでるよ」
と取って来てくれた。
覚えてないけど、
ベットルームまで
待てなかった2人の洋服は
リビングのあちこちで
バラバラに脱ぎ捨てられて
ソファーで上着
ベットルームの扉の前でスカートを
脱いでいたみたい。
キスをした瞬間に
止まらなくなったから
笑っちゃうけど
そんなにも
待てなかったんだね。
「手の平にピッタリくらいの
小振りな胸が好きなんだ」
とか
「肩が華奢で
キレイなラインだね」
とか
下着をつける
私をじっと見ながら
褒め言葉をサラリと並べる。
気障ではなく
お世辞でもなく
とても自然に聞こえるから
「ありがとう」と答えられる。
どうすれば連絡を取れる?
と聞くから
携帯の番号と
アドレスをメモした。
俺のも書いて持って帰ってと
和也はアドレスを口で言うから
私が書き写す。
そのメモを見て確認しながら
想像通りのキレイな字だと
そんな事でも
嬉しそうに言ってくれる。