白い翼と…甘い香り

愛しさと切なさと
言葉に出来ない想いが

私の心を暖かくする。


「落ちたら…
落ちたらもっと泣くわ…」

「そっか、ごめんな」


謝ることなんか無いのに
優しい声で
ごめんなと言いながら

私の顔を自分の胸に
押しつけるよう
強く抱き締めてくれた。

フッと、身体中の力が
抜けるみたいに

包まれるような
安心感が広がる。



優しい、腕だね。

暖かい、よ…

また、泣けそうだよ…



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