白い翼と…甘い香り
心はもちろん
頭の先まで痺れるみたいに
目まいがしそうで
体温が上がる。
でも、1ヵ所だけ
それよりさらに熱くなる。
熱いと言うより
疼く…
じわぁ~と身体の奥から
熱い何かが溢れ出すみたいに
私の身体は
キスだけにでも反応した。
手には携帯を握り締めたまま
それをどこかに置く事もせずに
玄関先で抱き締め合った。
言葉にしなくても
想いが通じるって
こういう事なの…?
いま想っている事は
ちゃんと伝わってる?
「やべっ」
そんな事を言いながら
和也は身体を引き離し
「そのまま、脱がしそうに
なっちゃったよ」
と、笑った。
少しだけ
自分を抑えてるような
身体を
鎮めようとしてるような
そんな笑い方に
ズキズキした。