Seven with love

それから母さんの葬式まで終えたらしい・・・

俺は葬式の記憶なんてないけど・・・

後から聞いた話だけど・・・

きちんとやることだけはやってたらしい

あの日の病院の後の記憶は・・・

ない

しかし、１週間後の記憶はある


俺たち兄妹がすみの方に座っているのに

大人たちが部屋の真ん中で

「美結ちゃんは引き取り手があるけど・・・」

「凌汰くんはどうするの？？」

「あんな気難しいこうちはやだわ・・」

って言ってること

妹は
明るい性格でハキハキしていたから引き取り手はすぐ見つかったらしい

俺は・・・
気難しい性格上引き取り手がなかなか見つからなかった

だから
「俺は大丈夫です・・・もう高校上がるので一人暮らしくらいなら出来ます」

そしたら・・・
そうねってなって

そのまま俺はひとりみとなった

父さんは

いない

母さんも

いない

身内は嫌い

妹ともさようなら

当分俺は抜け殻状態だった