天神学園大聖夜祭
「ああん、もう!わかりましたわ!」

大きく溜息をついて、お嬢様は二宮の顔を見る。

「二宮、遡雫さんが満足するまで料理を提供してあげなさい。コースの順番も考えなくていいわ。遡雫さんの食べたいものを食べたい順番で好きなだけ…これでいいんでしょうっ?」

「流石お嬢様…寛大さに二宮は感激致しました」

「私もだよお嬢様、やっぱり上流階級の出の人は器が大きいね」

「フン…」

二宮と玲菜の言葉に、お嬢様は照れ臭そうにそっぽを向く。

「いっぱい食べていいんだって、柿ピー…嬉しいねぇ…嬉しいねぇ…」

足元に座る柿ピーに向かって、遡雫がコショコショと告げる。

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