天神学園大聖夜祭
思っていたのだ。

アリスカはロシア人で、こういう華やかな場でも物怖じしなくて、社交性があって。

しかし自分は何の取り得もない普通の高校生だ。

パーティーなんて参加した事ないし、女の子も上手くエスコートできないし。

そんな自分がアリスカのような女の子をパーティーに誘ってよかったのかどうか…。

そんな事を考えていると。

「ふぐぐぐっ?」

アリスカが啓太の頬をつまんで両側に引っ張る。

「あはっ♪啓太のほっぺ柔らかい。お餅みたいねー」

「アリスカひゃん」

何が何だかわからない啓太に。

「お餅と言えば」

アリスカは啓太の頬を放した。

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