天神学園大聖夜祭
「私、日本に来て二年になるけど、まだお餅って食べた事ないのよねー」

「へ?」

頬を撫でながら啓太がキョトンとする。

「これだけ広い会場に料理がいっぱいあるんだから、お餅あるかしら?」

横目でチラリと見つめて。

アリスカは意味ありげに微笑んだ。

「エスコートして下さるかしら?」

「も、勿論!」



アリスカと啓太、二人が手を繋いで会場を回るのは、ごく自然な流れだった。



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