天神学園大聖夜祭
多くの生徒達の目を奪うソフィアの艶やかな姿。

「ほらシー先輩、如何ですか?」

ソフィアは足元をトテトテと歩いていた黒猫…シーの目の前でクルリと回って見せる。

「このパーティーがあるとわかった瞬間に準備させた、オーダーメイドのドレスですの。シー先輩とパーティーを楽しむ為に、新調いたしましたのよ?」

全ては愛らしいシーの為だと。

ソフィアはアピールしてみせる。

なのに。

「あっ」

ピョンとテーブルの上に飛び上がって。

シーは足早にソフィアから離れていってしまう。

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