天神学園大聖夜祭
「何故誘いを断る?」

腕組みしたままアスラが言う。

「わしに気を遣っておるのならばよいのじゃぞ?お主はお主で楽しんでこぬか、迦楼羅」

「…そのような気分にはなりませぬ、母上」

迦楼羅は神妙な面持ちで言う。

「何じゃ…まだあの招待状の事を気にしておるのか?」

視線は迦楼羅とは交錯させないまま。

真っ直ぐに会場を見つめながら呟くアスラ。

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