天神学園大聖夜祭
「実はねぇ、文野君」

月は振り向く事なく言う。

「今回のクリスマステロ、首謀者は貴方だと踏んでいるのです」

「……ほう、理由は?」

いささかの動揺も見せずに呟く穹。

月は肩越しに彼の顔を見る。

尤も、その瞳に彼の顔は映っていないが。

「このパーティーに乗じて、貴方は私を葬り去るつもりだった。違って?」

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