天神学園大聖夜祭
一口、二口と。

ラエクスの淹れたダージリンティーを堪能する。

温度も茶葉の質も申し分なし。

これで共に茶を楽しむ相手でもいれば、文句なしなのだが。

「そういえば」

ラエクスがデータベースの中から、遥のティーフレンドに最適な相手を検索する。

「学園に一名、茶を嗜む人物が存在します」

「ほぅ?」

遥が笑みを浮かべる。

「名は?」

「保健室在住・小岩井さん。亡霊だそうです」

(怖いのいやぁああぁあぁあぁぁあぁあぁぁあぁっ!)

< 34 / 139 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop