天神学園大聖夜祭
藤原 宜虎と神凪 芽々の場合(乱入あり)
会場の誰もが振り向く。
あの芽々が、愛され体質の芽々が、自分から男に擦り寄って行っている。
それも遥かに芽々より身長の低い宜虎に。
「宜虎君、今度はあっち行ってみましょうよ」
「んぁ?ああ…」
天神学園の男子生徒ならば誰もが羨むシチュエーションだが、剣術一筋の宜虎としては、少々やりづらいものを感じる。
(あんまりベタベタすんのぁ好きじゃねぇんだがなぁ…)
芽々に悟られないように溜息をつく宜虎。
(妹にベタベタされんのが嫌でこっちの宴に顔出したのに、こっちでも芽々の奴にベタベタされるたぁなぁ…)
腕を組んで歩きながら、宜虎は困惑したように木刀で肩を叩いた。
あの芽々が、愛され体質の芽々が、自分から男に擦り寄って行っている。
それも遥かに芽々より身長の低い宜虎に。
「宜虎君、今度はあっち行ってみましょうよ」
「んぁ?ああ…」
天神学園の男子生徒ならば誰もが羨むシチュエーションだが、剣術一筋の宜虎としては、少々やりづらいものを感じる。
(あんまりベタベタすんのぁ好きじゃねぇんだがなぁ…)
芽々に悟られないように溜息をつく宜虎。
(妹にベタベタされんのが嫌でこっちの宴に顔出したのに、こっちでも芽々の奴にベタベタされるたぁなぁ…)
腕を組んで歩きながら、宜虎は困惑したように木刀で肩を叩いた。