天神学園大聖夜祭
「さぁ召し上がれ♪」

夕が愛らしい表情を笑顔で更に愛らしくして、秋雨に料理を勧める。

見ているだけで気持ちがほっこりしてくる、癒し系の笑顔。

そんな慈愛の天使が、このマグマのような赤銅色の鍋料理を作ったのだ。

「ゆ、夕先輩…こ、これは…」

刺激臭でまともに目を開けていられない。

涙目になりながら、秋雨が訊ねる。

「よくぞ訊いてくれました!」

両手を腰に当て、自信満々に。

夕は料理名を告げる。

「名付けて!『火鍋Evolution!熱くなれ!土御門スペシャル』!」

「えぇえぇぇえぇ…」

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