天神学園大聖夜祭
ともすれば恐怖の対象であり、忌み嫌われる存在だと思っていた。

羅刹天は信仰の対象ではなく、禁忌であると。

生まれながらにして闘争の象徴でしかないと思っていた自分。

そんな可畏を、璃月は笑って受け入れてくれた。

『君も楽しんでいいんだよ』『天神学園の仲間なんだよ』と。

…神が人間の少女に救われるとは。

思えば滑稽な話だなと。

可畏は内心思い。

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