花火が教えてくれた【企】
¨集合:ここ¨
「重樹…聴きたいことがあるんだけどさ……。」
『へぇー。珍しいね?どーした?』
一日中悩んではみたけど、女心なんて解るはずがない。
だけど何となくこのままにはしたくない。
さくらの事が解らないなんて今までなかったし…。
これからだってそうしたい。
でもヒントすら見つけられない…。
ってなわけで、彼女もいる悪友に聴いてみるしかないかな…と電話をかけてみた。
重樹は大学の時、同じ研究室にいて。
今、実家の名古屋にいるけど、一緒にライブに行ったり遊びに行ったりしている、俺の悪友。
彼は大学の時に、他の人から奪って彼女を作り…
結局、その彼女とは揉めて別れて…
その後、同じ研究室の後輩を捕まえた、何気にスゴイ奴だったりもする。
重樹に今までこんな話はした事ないけど…
相談するのに、これ以上の適任者はいない。
「あのさ……。」
それから、俺は昨日の話を思い切りぶちまけるように話し始めた。