キミだけをずっと②
テキストを机に広げて勉強を始めた
凌もバックから一冊の本を出して読みはじめた
少し時間が経ち、集中力が切れはじめた頃
「ねぇ」
シャーペンを握っていた手を止めて凌の方を見る
凌は読んでいた本から視線を外さない
私を友達に例えて凌に聞いてみることに
「友達が私に相談してきたんだけど、彼氏意外の男の人といたら…やっぱり彼氏は嫌だよね」
「当たり前だろ」
はぁ…とため息をつく私
「好意がないとしても?」
「さぁな。それは人それぞれだしな」
凌にサラッと言われ、気を落としていた
本を見ていた凌の視線が私に移る
「大樹から見ると、俺が嫌な存在になるってこと」
ふとした言葉に色んな意味が詰まった
意味深発言
私はあの凌の冷艶な眼差しから逃げられずにいた