キミだけをずっと②



璃沙は体を前のめりになって私を見ている



「ねぇ、さっき一緒にいた彼って誰なの?」


「見てたの?もぅ〜」



璃沙は一部始終を見ていたらしい


こういう展開がやけに気になるタイプの璃沙に嘘は付けない



「あの人は大樹の従兄弟なの」


「佐野の従兄弟!?だからあんなにイケメンなわけか。

ってあんたまさか…」



えっ、やけに璃沙と顔が近い気がするんだけど


ぐいぐいくる圧迫感に押される



「んなわけないでしょ!璃沙まで誤解しないでよ〜」



笑いながらコーヒーに口をつける



「だよね〜。まぢビックリだわ!」



ほっと一息つく私


璃沙は窓の外を見ながら私に話しかけてきた



「佐野とは上手くいってるの?」


「ん〜、大樹はバスケとかバイトで色々忙しいみたいで会う機会が中々なくて」



しんみりとした雰囲気が二人の間に流れる







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