キミだけをずっと②
紗貴と一緒に住むことが決まり、お互いますます会話が弾み出す
「家賃とか光熱費とか割り勘で、バイトで稼げばいいしさ♪」
「バイトも今探してるんところなの…」
「どんなバイトがしたいの?」
「うーん。本屋とか、飲食店のホールとか?」
「私ね、家の近くの本屋で先月からバイトしてるから、店長にでも聞いてみようか?」
「いいの?紗貴に頼り過ぎて何か悪い」
「気にしないで!全部私に任せといて!」
友達も出来、住む家も決まり
しまいにはバイトまで探してくれる
こんなに幸せな人がいるのだろうか
なんていい友達に巡り会えたんだろう…
紗貴と再び歩き出し、大学を出てバス停へと向かった
「愛美って彼氏いるの?」
どストレートな紗貴に思わず息を呑む
「いるよ、一年前から付き合ってる」
ふ〜んと言い、さっきまで私を見ていた顔を正面に移した
「何?何何?」
紗貴の様子がおかしい…