キミだけをずっと②
日がくれてくる頃
璃沙が外の景色を伺いながら席を立った
「そろそろ帰らないと!」
お店を出ると手を振り璃沙と別れた
改めて今までの大樹との思いを振り返った時間だった気がする
大樹の気持ちに気づけなかった罪悪感と無念さが胸の中でモヤモヤと浮いていた
歩道を歩いていると、背後から車がやって来た。
そしてクラクションを鳴らされた
プップー♪
車は私の歩く速度と同じ速さで進んでいた
横を振り向くと、そこには大樹がいた
「愛美、一人で何してんだ?」
「大樹こそ…」
「まぁとりあえず、家まで送るから乗って!」
私は助手席に回って車の扉を開けた