キミだけをずっと②



車の助手席に座ってただただずっと前を向いていた


大樹は車を運転しながら、ちらっと私を見る



「偶然だな、こんなところで会うなんてさ」


「そうね。大樹は何の帰り?」


「俺はコンビニで晩御飯を買いに」


「そうなんだ…」



大樹と私の会話にいつもとは違う、冷たい空気が流れている気がした


そんな中、大樹が沈黙の壁を突き破った



「俺達さ、今付き合ってんだよな。」


「うん。」



真剣な話しをしようとしているのは、目を見れば分かった







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