キミだけをずっと②
「お互い忙しくて会える時間が少なくなっただろ?
勘違いかもしれないけど、今の俺の事どう思ってるのかなってか…何て言うか。
正直言うと俺は愛美の気持ちが分からないんだ…」
どう返事をすればいいか分からない
私は大樹にしてあげられることなんて一つもなかった
「私は大樹のこと好きだよ。でも今の大樹は私の好きの意味が違うみたいね」
力強く大樹に言い放ち、車の中が揺れる
いつもの大樹じゃないくらい分かった
ずっと悩んでいたんだと思う
幼なじみでお互い性格だとか知り尽くしていても
すれ違いだってするんだってことが
「ゴメン…」
大樹の低い声が私の耳の中にスッと入ってくる
そんな言葉、聞きたくないよ!
どうして私たちはこうなってしまったんだろう…
私は車の扉を開けて勢いよく走って行った