キミだけをずっと②



私はひたすら走った


涙を必死に我慢しながら


家の前の公園に着き、走っていた足を止め荒れた呼吸を整えていた


公園のベンチに座って、ただただ一人になりたくて


あの瞬間を思い出すと…


こんなことが起きるなんて…


私はこんな展開を願ってなんかないよ?



神様はどうして悪戯をするの?


私はこれからどうすればいいの?



全部私のせいなんだよ


大樹は何も悪くない



悔しさと虚しさといい


夏なのに、涼しい風が私の肌を通っていく



こんな辛い思いをするなら、もう誰にも恋をしないよ


私はこう誓った時だった



ベンチに座っていた私の前に人影があった









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