キミだけをずっと②
あんなに笑顔を見せていた愛美が
俺の前で涙を流していた
翌日、俺は大樹の教室へ向かった
大樹は男友達と数人で固まってテキストを見ながら話していた
「おい、大樹」
「凌、どうした?」
「話したいことがある」
大樹はテキストを机に置いて教室を出て来た
「何、話しって」
「愛美のことだけど」
”愛美“と言う言葉に反応する大樹
大樹の目を見ながら、廊下の窓に寄り掛かる
「お前、振ったんだってな」
「ああ」
目を見開き、大樹ははぁとため息をこぼす