キミだけをずっと②
〜 愛美 side 〜
朝、紗貴と一緒に家を出ると
公園の向かうから凌が歩いて来ていた
「おはよう♪」
「お、おす!」
凌の少し遅れた挨拶を聞き、そのまま歩いて大学へ向かった
部活に久々に足を運んだ
今日の体育館割はバスケ部と一緒
入り口のコートをバスケ部
ステージ側のコートはバドミントン部
入り口から入ると、大樹の姿があった
あの夜以来、大樹とは目が合わせられず
ただ、素通りをしてしまう
大樹は私の後ろ姿を見て、またバッシュの紐を結ぶ
「こんにちは、綾乃先輩!」
「愛美ちゃん、元気にしてた?バイト忙しいの?」
「バイトは順調なんですけど…」
「あれ、もしかして…」
綾乃先輩は、隣のバスケ部に目線を向ける
すると綾乃先輩は、私の肩に腕を組む
「失恋も経験の内って言うでしょ?大丈夫よ♪」
綾乃先輩は、必死に私を励まそうとしていた
ってか、私と大樹の関係にいつ気付いたの?